デスレイクだ!魚が釣れない!壊滅した!
と言っているだけじゃアレだよね。
ということで、去る2025年2月にホームレイクである牛久沼で2年目となる保全活動をしてきました。
なお、この活動は牛久沼漁協さんのご協力をえています。
「Ushikunuma Conservational Association」=「牛久沼保全評議会(ナマロー訳)」
UCA!

冬季休業中のたまやさんで作業させていただきました
2024シーズンに引き続き、2025シーズンとなった今年も牛久沼の魚類保護を進めるべく保全活動をしてきました。
そもそも、自然のままにしておけばいいじゃん!というご意見もあるかと思いますが、人間がこの関東平野に居を構えて以来、平地の沼などは人の手が入ってきました。
霞ヶ浦水系は特にそうで、2025年にやっているNHK大河ドラマ「べらぼう」に出てくる田沼意次は、関東平野の治水を進めた人物としても有名です。印旛沼や手賀沼を今の形に持っていたのは田沼政治の施策だったりします。
あの利根川だって、 本来の流れを人力で変えて出来上がった人工的な河川です。水中堤防や昔の作業の名残として祠がたたずんでいたりするのはその証拠。
江戸時代は、藩からの仕事の一つとして多くの農民が駆り出されていたといいます。それは、いやいやとかそういう話ではなく、治水のためということもあり農作業と並行した日々の仕事になっていたといいます。
その辺りの話は、水郷各地にある立て看板なんかに歴史が書いてあるので、おかっぱりで釣りをしたりするときに読んでみるのも楽しいものです。(ブラタモリ的なやつです)
そんな、江戸時代から始まった関東平野の水辺の管理は基本は行政がまかなっているのですが、釣り人として「楽しんで」「遊ばせてもらっている」身として魚たちが豊潤になってほしいという想いから牛久沼の保全を釣り人として微力ながら行ってきました。
オダ再構築
牛久沼は様々な魚種が生きている非常に豊なフィールドであるはずなのですが、近年、かつては繁茂していたハスやガマなどが壊滅になくなるなど植生が変わってしまいました。
そのせいで、魚たちが隠れるところが非常に少なくなっているのは釣り人ならすぐにわかることだったりします。
釣り人としては釣りづらい程に繁茂していたハスやガマが、魚たちの隠れ家となり、人間や鳥たちから守ってくれていたのは誰しもがわかること。
ですが、現在の牛久沼は水棲植物が激減して、アシのみが岸際を守っている状況になっています。
ちなみにウィキペディアによるとアシは「悪し」に通じるため「ヨシ」と言うことが多いみたいです。アングラーは「アシギワ」という言葉が大好きなので基本は「アシ」と言っていますかね。
和名ヨシの由来は、もともと本来の呼び名はアシであったが、「悪し」に通じるため、「ヨシ」と言い換えられたものである。日本の在来植物で、『日本書紀』に著れる日本の別名「豊葦原千五百秋瑞穂国」とあるように、およそ平安時代までは「アシ」と呼ばれていたようである。『更級日記』においても関東平野の光景を「武蔵野の名花と聞くムラサキも咲いておらず、アシやオギが馬上の人が隠れるほどに生い茂っている」と書かれている。
アシはかろうじてあるものの、実際はツンツルテン状態になった現在の沼の状況だと、バスに限らず魚たちの居場所や産卵場所が極めて減ってしまったと実感しています。

その状況を少なからず憂い、これまで漁師さんやボート屋さんが設置してきたオダの手入れや竹などの追加をしてきました。
たくさんの竹を切って・・・
みんなで運んで・・・
既存のオダの中にさらに設置しました。
2024年に切ったのですが、かつてあった養魚場(おそらくは30年以上前)の杭を切ったりもしました。この杭がカワウが留まり木になっていたりしたのです。
その木々も再利用しました。
オダについては、自主的に釣りをしないようにするなど保護していこうという話になりましたので、遊びに来られたアングラーはご配慮いただけると嬉しいです。
なお、作業場をさせていただきた牛久沼たまやボートさんは、2025年に40周年を迎えられました!いつもありがとうございます!
釣れる牛久沼へ!
かつてはクチボソといった雑魚類やザリガニが湧き、マブナ釣り、ヘラブナ釣り、タナゴ釣り、そしてバス釣りの名所として知られた牛久沼。
一部のコアアングラーたちが集うちょっとマニアックな釣り場ですが、多くの愛好家がまだまだいます。
本当に微力ですが、清掃活動も含めてオフシーズンの活動してこんなことをしていたりすることを知っておいてください。

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2024シーズンに向けて!牛久沼保全活動報告
釣れない!釣れない!と言っているだけじゃなくて小さくてもいいから行動にうつそう! という有志たちによる牛久沼保全活動を2024年1月某日に行ってきました。その時 ...
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