記録的な不漁が報じられてたかと思えば、北海道近海に魚群が表れて求めやすい価格で流通するようになった2020年のサンマ。
庶民の味として、秋の食卓を賑わせる『国民食』でもあるサンマだからこそ毎年のようにニュースになるわけですが、バス釣りは娯楽・趣味の対象魚。
大きく報じられることはありませんが、関東地域最大のバスフィッシングフィールドである霞ヶ浦・利根川水系ではブラックバスの釣果が著しく落ちている2020年でありました。
今年は4回行った新利根川だったが…
ヘタクソの戯言だと思っていただき読んでいただけますでしょうか。
いや、ですが今年の新利根川にはバスの姿がやはり激減してしまったのは本当だったようです。
2020年は自粛期間もありつつ、夏以降はちょいちょいと大会などもありました。新利根川でもマスク着用でバス釣り大会も行われまして…
8月31日「ザブレイド」
10月3日「ザバトル」
10月30日「坂巻農園カップ」
と大会(イベント)には3回に渡り、釣りをしたのですが…サカナを手にしたのは10月3日にクランクベイトでの一匹のみでした…
練習にも行ったりしていたから、4回行って釣ったのはこの 1匹のみでした。
趣味だし、釣れなくても楽しんでしまう特異体質になってしまっているとは言え、これはちょっとサカナ自体の生息数が減ってしまったのではないかと考えざるを得ません。
2019年に猛威を振るった台風15号の影響か
千葉県を中心に暴風の被害が猛威を振るった台風15号。房総半島のバスフィッシングフィールドではボート屋さんの営業が停止するなど大変な被害を生んだ台風でした。
湖の様子も一変。各地で大きな崩落もおきてしまいました。
停電が長期化するなど被害があった千葉県ですが、関東の西地区にあたる相模湖でも大きな崩落がおきました。
ダム湖ではこのような物理的被害が見られたわけですが、霞ヶ浦・利根川水系でも台風後には大水が発生。
大氾濫をすることはなかったのですが、魚の大量死があったそうです。
ボート屋さんに聞いたところによると、新利根川では見たこともないようなビッグバスたちが浅場に打ち上げられ酸欠状態になって死んだとか…
これは、霞ヶ浦そして利根川全域で言えるようで、2020年の行われたトーナメントではウェイトが明らかに激減。水の中は、バスに限らず魚たちの数が激減しているようです。
霞ヶ浦にサカナたちは戻ってくるのか!?
毎週のようにボートを出しているローカルアングラーさんと湖上でお話したのですが、今年はまだ20匹に満たない釣果だったそうです…(意外と皆さん声掛けすると話してくれますよね)
スノヤワラでマイボートで釣りをするロコアングラーとお話したのですが、毎年ならこの時季までに累計で100匹はすでに釣っているのだが、今季はまだ20匹にも満たないということでした。
霞ヶ浦水系全体でバスの個体数が著しく減ったのでしょうか。
原因はやはり昨年の台風か?
復活を望みたい。 pic.twitter.com/fWWHUK63VL
— ナマロー🐠バス釣りヤラウ (@nama_ryu) October 31, 2020
話によると、釣れた魚はどれも大型ばかりだそうです。いわゆるアベレージサイズと言われる30cm前後のバスが釣れることが本当に減ったと。
もしかしたら、体力があるバスだけが生き残ったのかもしれません。
稲シブ、農薬、産卵
台風による影響もありますが霞ヶ浦でのサカナたち健康に影響を与えている外的(人的)要因と言えば、大稲作地域だけに発生する「稲シブ」。
そして、近年新たに認可されたと言われる農薬などの影響もあるかと考えられます。
農薬による影響は、水生植物にも顕著ですから、バスに限らず魚たちの産卵場所を奪ってしまうことになります。(稲には影響が少ないからアシは残ると言う噂も)
隠れ場所も減りますから、水鳥たちによる捕食も多くなり、魚たちは減ってしまうという負のスパイラルに陥っているのかもしれません。
とは言え、生き物はあらゆる環境に適応して生き残っていくもの。また、安定して釣れるフィールドになってくれることを祈るしかありませんが霞ヶ浦・利根川水系で釣りを楽しませていただいている身としては、水の中についての問題をできるところから考えていきたいものです。