真っ直ぐに行きたいと思いながらも寄り道しちゃうのが人生。でも、ボートくらいは思ったような方向に真っ直ぐと航行させたい。
それはレンタルボートフィッシングでも同じ。だから私はボートラダーを使い続けている。
カケヅカデザインワークス製のレンタルボート用ラダー
関東地域で局所的に発達を遂げているレンタルボートによるバスフィッシングスタイル。その最後のワンピースを埋める存在がラダーであったりする。
私が愛用しているのは近年「オフセットクラッチ」などのカスタムリールパーツで一部マニアたちの心を踊らさせているカケヅカデザインワークスのボートラダー。(販売は足立区のプロショップ「マニアックス」で行っている)
実は、2021シーズン初頭にラダーの一部を壊してしまったのだが、すぐさま修理をしてくれて即戦線復帰をすることができた。「永久保証」を謳っているのは伊達じゃないのだ。
ラダーはレンタルボートスタイルの中でも指折りの「忘れ物率」を誇ります。積み込み時には特に注意したい。そして、なんと言っても水中への落下・落水という数々の悲劇が関東では繰り返されてきた。
その悲劇を繰り返さないようにワイヤーによる落下防止を施しておくことはバスマンとしての男の流儀でもある。もう、あんな叫び声は聞きたくない。
ボート本体にくくりつけるのもよいが、私はずっしりとした鉛バッテリーにワイヤーを取り付けている。まだ落水はさせたことはないけど、おそらくは強い抑止力となってくれているはず。
ラダーのフィンパーツは水にたくさん浸かっているとその効果は高いそうだ。よく横を釣りしている船がラダーを付けているのにろくに水に浸かっていないことがある。どシャローをやらない限り、深めにラダーフィンは水に入れ込みたい。
ラダー野郎はラダーがないと戦力ダウン必至
正直、レンタルボートエレキスタイル(フットコンバススタイルとも)においてラダーが必需品か?と言うと100パーセントそう言うわけではない。実際、ラダーなしで数々の勝利をあげている強者もたくさんいる。
だが、ラダーがある体になっているとラダーがついていないボートを操船する自分は「飛べない豚はただの豚だ」(ポルコロッソの言葉より)な状態だったりする。
物理的に言うなれば〜垂直尾翼のない飛行機、フィンのないサーフボードのそれと一緒。それほどに、ラダーがもたらす釣り心地の恩恵は大きい。
こんな感じで全てのレンタルボートにラダーが付けられる仕様になっていればなんら問題はないのだが・・・
ラダーを付けるところがない!
いわゆる「板付き」でないタイプのボートだと『今日はラダーなしか・・・』としょぼんとしてしまうことがあったりもするのだ。
そんなかゆいところに目をつけたアイテムがあったりもする。
「ラダー用デッキ」である。
後付けするタイプのラダーを付けるためのデッキである。
ユーザーからの要望に応えてレンタルボート用デッキを製作している篠工房さんがリリースしている。こちらは12ft専用。
(なお、強度的にリア用エレキには不向きだとか。エレキが付けられるように強化したタイプもあるとのこと。)
お問い合わせしたところ、キャスティング八王子店に卸していると言うことで、そちらにて購入。相模湖や津久井湖のアングラーに向けてのターゲティングか。
バウデッキと同じように木で挟み込むタイプ。結構、がっちりと締め込める。
DIYが得意な先輩アングラーが同じアイデアで製作していたことがあったけど、諸々考えて購入してしまうのも手かと。私、不器用なもので。
ロッドティップが落下しないような作りにもなっている。
と言うことでラダーマンなあなたには、こうしたラダー用デッキもあるので選択肢の一つとしてみてはいかがだろうか。
快適なレンタルボートスタイルを送るためのニッチなニッチなお話でありました。